歌手は全員ベルティング

 

こんばんは。ボイストレーナーの金子です。

男性、女性ボーカルともに年々キーが爆上がりしている昨今ですが。

 

キーが上がっているにも関わらず、それに反して高音をパワフルに地声で歌う歌手が爆増しています。

 

その点、自分は後天的にボイトレでベルティングを身につけた一人ですが、

本当にベルティングを習得して良かったと心から思います。

 

自分はミックスが出来かけていたタイミングでベルティングを習得したんですが。

ここだから話せますが、自分は圧倒的にベルティング派です。


地声のまま迫力ある高音を出せるようになったことで、表現の幅がグッと広がりました。

この前、友人のライブに出演させてもらったのですが。

 

自分の歌声で感動して涙してくれる人がいること。その喜びはひとしおでした。

全部ベルティングを習得したおかげです。

 

もちろん生徒さんにもベルティングを教えていますが、習得した彼らは

高い歌唱力を手に入れて、聴く人の心を揺さぶってます。

 

生徒さんの歌声

 

(とくにこの音源の彼は伸び代が半端じゃないです。最初、この状態でしたからね。)

 

 

もちろん人の心を動かす要素は色々あるとは思いますが。

その中でも大きいのはやはり声の迫力です。

 

街頭演説で、議員が地声で声を枯らしながら「この国を変えたいんです!!」と叫んでいるのを

見かけますが、あれなんてまさに人の心を揺さぶるための常套手段ですもんね。笑

 

でも分かっていても、声の迫力、それはつまり声量だったり地声感だったり、

あるいは声の太さであったり。

 

表現の一つとして、声のパワーがあるに越したことはないわけです。

もちろんミックスが悪いわけではないんですけどね。

 

ただサビの盛り上がるところでしっかりと感情を爆発させるには

どうしてもミックスボイス単体だと迫力に欠けるなと思っていました。

 

ミックスの高音部分はほぼ裏声です。

 

だからサビで高音を張ろうにもどうにもヘロヘロして張れないんですよ。

 

僕の生徒さんでも、ミックス発声でなんとか頑張って歌っていた人は

「バンドの楽器に声が埋もれて使いもにならないです、、」と嘆いてましたが。

 

正直気持ちが痛いほど分かりますね。

 

ただ僕も当時はベルティングなんて発声法があることも知りませんでした。

だからひたすらミックスボイスを強くする練習をしていたんです。

 

今思うとめちゃめちゃ時間がもったいなかったなと。

なぜならミックスでは地声のような高音を出せないからです。

 

そもそもベルティングとミックスでは発声原理や現象など全てが違います。

 

ベルティング=地声を保ったまま高音を発声

ミックス=地声と裏声が繋がる発声

 

ミックスは低音部の地声と高音部の裏声の筋肉を上手に入れ替えて高音まで繋いでいく技術です。

 

【図:ミックスボイスのイメージ】

 

低音の地声と高音の裏声をつなぐわけですから、ミックスボイスの高音は当たり前に裏声っぽいわけですね。

 

一方でベルティングは地声系の筋肉である声帯筋が自立運動することで発声できる仕組みになっています。

 

そうすることで地声を出しているときの発声状態をほぼ保ったまま裏声の音域に突入できる、ということなんですね。

これがベルティングです。

 

いやー、、この事実をもっと早く知りたかった、、

ミックスをひたすら強めようと頑張っていた時間を返してほしいです。笑

 

歌手は全員ベルティング


昔の自分含め、多くの人がミックスボイスだけに固執してしまうのは

ネットの情報が原因だろうと思っています。

 

実際自分はどこかの記事で読んだ「歌手は全員ミックスボイスで歌っている」

という情報をまるまる鵜呑みにして信じ切ってましたから。

 

プロでさえミックスを使っているなら素人の自分はミックス発声を極めるしかない!

そう思っていたんですよ。

 

でも今の僕から言わせると真逆です。

歌手は全員ベルティングです。

 

それこそパワフルに歌う歌手。

たとえばミセスの大森さん、髭男の藤原さん、サウシーの石原さん。

ロック系でいえばワンオクのTakaさん、T.Mの西川さん、遠藤正明さんなどは当たり前にベルティングですが。

 

ここで大事なのは、一般的にミックスボイスと言われている歌手なんですが。

彼らも全員ベルティングです。

 

いや、正確に言えばベルティングできる能力を持った上で、ミックス寄りに発声しているだけです。

 

たとえばミックスボイスの代名詞。EXILEのATSUSHIさん。

彼はもちろんミックスボイスはかなり上手いですが、普通にベルティング出身だし、

いつでもベルティングできる歌手です。

 

⚫︎ATSUSHIさんの歌唱動画

 

 

 

「震えてしまわぬように〜AH〜AH〜!!!」

めっちゃ地声で張ってますよね。笑

 

口をガッと大きく開いて前歯を全部見せて(ベルティング発声の典型的な歌唱スタイルです)

首の血管が浮き出るほどに踏ん張って歌っています。

 

ミックスボイスならここまで踏ん張る必要ないので、間違いなくベルティングです。

 

他にも平井堅さんなどがミックスボイスの使い手として有名ですが、

驚くかもですが、実は彼もデビュー当時はベルティング寄りでした。

 

それを師匠のボイストレーナーである亀淵友香先生から「あなたは柔らかい声質で歌った方が売れる」と言われて、

発声を変えています。

 

スピッツの草野さんもベルティング出身ですね。

ガンガン地声張っていたところからミックス寄りにチェンジしました。

 

つまり何が言いたいか、というと。

柔らかい高音が得意な歌手も、ベルティング発声をできる能力はあるということです。

 

だからこそ柔らかさの中にどこか芯や張りがあり、魅力的なミックスボイスになっているということです。

ベルティングができる人のミックスとでも言いましょうか。

 

柔らかい声質が持ち味の歌手でさえ、純粋なミックス発声ではないのです。

 

実際、ボイトレで後天的に身につけるような純粋なミックスボイス単体で歌っている歌手って正直全然見ないです。

いたとしても素人さんの一部の歌い手くらいですかね。

 

言い方悪いんですが、ミックスしか使えないシンガーさんは

高音がめちゃくちゃキンキンして細い声質に聞こえたり、どこかパワーに欠けてしまっています。

 

多くの人はプロ歌手のような自然で豊かな歌声を目指していると思うので、

ベルティングの習得は必須になってくるのかなと思っています。

 

じゃあ一体どうしたらベルティングを習得できるのか?

今後のメルマガで話していけたらと思います。

 

追伸


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