発声のロジックを理解しよう


こんばんは、ボイストレーナーの金子です。


今日のお話はシンプルだけど超重要です。

 

これを知っていれば、最短で効率よく歌唱力を高めていけるし、

知らなければ、昔の僕みたいに何年も遠回りする可能性が高いです。

 

これを読んでくれている人には、遠回りして悩んでほしくないので

このお話をします。

 

ぜひ最後まで集中して読んでいってくださいね。

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【マッチョな生徒の話】

 

僕の生徒にはキン肉マンがいます。

 

というと、ふざけているみたいですが、

本当に、筋肉ムッキムキなマッチョな生徒さんがいるんです。笑

 

バキバキに割れた腹筋、一般人の太ももくらいはありそうな太い腕。

 

分厚く盛り上がった胸板。

まさにどこからどう見ても、ゴリマッチョ。

 

(男して憧れますね。)

 

で、そんな彼は元々歌うことも大好きで

僕のところに来るまでは、自分なりに独学で練習をしていたみたいです。

 

そして、その練習法がなんと“筋トレ”だったのだとか。

 

「腹筋をすれば歌が上手くなる」という情報を目にしたらしく、

それがキッカケで、歌の練習として筋トレをやっていたみたいです。

 

また、歌うときもお腹にグッと力を入れて

高音を出すように意識していたみたいですね。

 

「歌が上手い人って、お腹から声が出る感覚があるっていうじゃないっすか!!

だからもうこれしかねえと思ったっす!!」

 

と、壁にヒビが入りそうなでかい声で教えてくれました。笑

 

昔から筋トレ好きなことに加えて、歌が上手くなるときたら

そりゃ彼は狂ったようにやったことでしょう。笑

 

でも、彼はどんなに筋トレをしても

全く歌が上手くならなかったんですよね。

 

その理由はシンプルで、彼の問題は”喉”にあったからです。

そもそも腹筋が足りないのではなくて、喉の筋肉が足りなかったのです。

 

だからシンプルに、喉の筋肉を鍛えるべきだったんですね。


筋トレではなく、ボイトレをやっておけばよかったのです。

 

もちろん趣味で、腹筋も鍛えていいんですけどね。

 

でも歌に影響する割合で言えば0、01%くらいのものなので、

優先順位は低いです。

 

彼は優先順位を間違えてしまったから、歌が上手くならなくて

苦しい思いをするハメになってしまったんですよ。

 

こんなふうに、ボイトレでは

優先順位を間違えると結果が出ないことが沢山あります。

 

【発声のロジックを理解しよう】


優先順位という言葉が出ましたが、

 

それでいうと発声ロジックよりも

発声の感覚を優先している人が多い、という現状もありますね。

 

たとえば、”歌が上手い人は、お腹から高音を出している感覚がある”

という情報を目にすれば、

 

その感覚を真似してお腹を意識したり、

 

あるいは、「高音は鼻に響かせるのが重要」という情報を耳にしたら、

それを真似して必死に鼻に響かせている人もいます。

 

でもそんなふうに、発声の感覚を真似している人たちは

なかなか歌が上手くなっていません。

 

なぜなら、発声の感覚というのは結果論だからです。

発声を極めた結果として、”後からついてくるもの”なんですね。

 

たとえば喉の機能が高かったり、体全身の力をうまく使えるシンガーが

“結果的に”感じられる体感として、「鼻や頭に響く感覚」を得ているわけです。

 

でも一方で、僕も含む大多数の凡人は、

そもそも上手く歌うための素材が足りないんですよ。

 

喉の筋肉や柔軟性、パーツ、身体全身のつながり、

何もかも歌の上手いシンガーに劣っています。

 

そんな状態で、歌が上手いシンガーの表面上の感覚を追っていても、

思うような発声の感覚は得られないし、

なかなか上手くいかないのが事実なんですよね。

 

だから大事なことは、発声の感覚を追うよりも

発声のロジックを知ることです。

 

歌が上手いシンガーの、喉のパーツや身体のパーツを一つ一つ

分解して、何が優れているから上手いのか?

 

あるいは、自分には何の要素が足りないから歌が上手くなれないのか?

 

ここを徹底的にロジカルに分析していくこと。

そんなボイトレをやっていくことが大事です。

 

もちろん、僕もこのことは胸に刻んでいて

意識してやってきました。

 

周りの人たちが声を鼻や頭に響かせたり、必死にお腹に力を入れて、

 

「あーでもない、こーでもない」と

うんうん悩んでいるのを横目に、

 

僕は「発声の感覚は後からついてくるんだ」と言い聞かせて、

とことん発声をロジカルに理解しようと努めました。

 

ゴールから逆算して、

必要なトレーニングを淡々とこなしていったのです。

 

〇〇の声を出すためには、喉の××の筋肉を

◎の注意点を守って、▲▲くらいの期間トレーニングする。

 

そんなふうに、何をすればいいかハッキリと分かった状態で、

ゴールまで一直線にボイトレしていきました。

 

もちろん、最初は不安もありましたね。


ネットを見ていると、

 

「高音は頭に響かせる」

「鼻の奥を閉じる」

「お腹の支えが第一。まずはお腹に力を入れる」

 

みたいな感覚的な情報が多かったのも、不安に拍車をかけました。

 

でも先生を信じて

そして自分を信じて、突き進んでいったんです。

 

そしてその結果、気づいたら

昔の醜い歌声とはおさらばして、圧倒的に歌唱力を高めることができていました。

 

広い音域も、声量も、理想の声質も、ビブラートも、フェイクも

全てが手に入っていたんです。

 

このときは本当に嬉しかったですね。

きちんとロジックで発声を理解した上で、進んできてよかったと思いました。

 

でも一方で、感覚だけを追い求めてしまっていた人たちは

信じられないかもですが

今そのほとんどが歌自体を諦めてしまっています。

 

残念なことに、その中の一人に僕の友人がいたんですが、

彼は、「結局、歌は才能だわ。お前は元々才能あったんだよ、、」

 

と、肩をおとす羽目になってしまってるんですよ。

 

もちろん彼ら自身が悪い、と言いたいわけじゃないです。

 

むしろ、まだまだロジカルなトレーニング方法が浸透していないからこそ、

彼らみたいに、表面上の感覚を追い求めてしまうシンガーが多いわけですから。

 

だから、そんな玉石混合の情報が飛び交う中で、

ただ僕は運が良かっただけとも言えます。

 

運よく、きちんとロジカルにボイトレを教えてくれる

先生に出会えたからこそ、奇跡的に救われただけのことです。

 

だからこそ、この講座ではこれからも

誰がやっても同じように結果が出る

ロジカルな発声理論をお届けてしていきたいなと思っています。

 

まとめると、今回のお話で伝えたいのは、

 

発声をロジカルに理解して、コツコツとトレーニングしていけば

必ず歌は上手くなるんだよということです。

 

今、一生懸命ボイトレしているのに上手くならなくても大丈夫です。

 

きちんとロジカルにトレーニングしていけば、

必ず歌は上手くなります。

 

あれだけ下手だった自分でも、なんとかなりました。

 

安心して一緒にボイトレ頑張っていきましょう。

魅力的な歌声を掴み取っていきましょうね。


それでは、ありがとうございました。


追伸


実際にロジックを理解してボイトレをやる上で、

何からやっていいか分からない場合は発声改善ルート

からやってみてほしいです。

 

これは何回かご紹介しているんですが、これはどんな人でも当てはまる基礎的な部分を

網羅しているので、かなりおすすめです。

 

ぜひ使ってみてくださいね。

 

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