二兎を追う者は二兎を得る。

 

“二兎を追うものは一兎をも得ず”

ということわざがあります。

 

二つのことを同時に成し遂げようとしても、結局どちらも失敗に終わってしまう

という意味ですね。

 

僕はこの言葉の意味通り、

ミックスボイスとベルティングを同時並行的に

やることに不安を覚えていたことがあります。

 

ようは、

ミックスボイスもベルティングも並行してやると、

どっちも中途半端な結果に終わるんじゃないか?

と思っていたんですよ。

 

だからまずはミックスボイスの習得に

集中した方がいい!と思って、

必死にミックスボイスの練習”だけ”を頑張っていた時期がありました。

 

ただ、結論から言うと

この考え方は大きな間違いでした。

 

なぜなら、

ミックスボイスだけに集中すると、ベルティングを習得するのが

一気に難しくなるからです。

 

いや、難しくなるというか、ほぼ無理ゲーですね。そのレベル感です。

 

これは、講座のお手紙の中でも話していますが、

ミックスボイスを習得すること=地声の筋肉を弱めていくこと

に他なりません。

 

 

地声感に必要な内筋(ないきん)という筋肉を殺して、

その分裏声の筋肉を働かせる。

 

そうやって、地声の割合を減らした分

裏声の要素を取り込むことでミックスを作っていくわけですね。

 

 

もちろん、そうすれば高音はスムーズに出すことができるわけですが、

どうしても高音は弱々しくなります。

 

高音は裏声っぽくなるし、声量も無くなるし、細い声になるし、声の厚みもなくなります。

こんなふうに、どの要素を切り取っても、

頼りない声になってしまうのです。

 

だから、ミックスボイスとベルティングボイスは

同時並行でバランスよく練習していくべきなんですよ。

 

 

いや、昔の僕に向けて言うなら「絶対にそうしろ!」と強制するレベル感で

重要なことです。

 

ミックスを練習しながら、ベルティングに取り組めば

地声感に必要な内筋を殺すことなく、

楽でパワフルな高音を出せるようになっていきます。

 

僕自身も、ミックスが完成する前の段階から

ベルティングの練習に取り組んできて、本当によかったと思ってる

人間の一人です。

 

 

先生に「ミックス完成する前のタイミングでベルティングの練習始めなかったら

後からはベルティングを習得できないんだぞ!

お前、絶対後から後悔するぞ?」

 

と叱られてから

ずっとベルティングの練習をコツコツ継続してきたんです。

 

その結果、地声の延長の感覚で高音を出せるようになり、

声量もどんどん増していき、

分厚い声も扱えるようになったんですよ。

 

だからあの時、

先生が無理矢理にでも

注意してくれて本当によかったです。本当に深く感謝してます。

 

その時は、「こいつ何言ってんだ?」と思って、先生の言葉の意味が分かりませんでしたが、

今では深く理解できます。

 

話がそれまくってしまいすみません。

 

つまり何が言いたいかというと、

ミックスとベルティングは両方とも同時に追った方がいい

と言うことです。

 

“二兎を追うものは一兎をも得ず”

なんて言いますが、こんなのはボイトレにおいては嘘です。

 

二兎を追うものは二兎を得るのです。

 

これからのあなたの音楽人生を左右する大事なことなので

ぜひ覚えておいてくださいね。

 

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