ビブラートは練習するな!


こんにちは、ボイストレーナーの金子です。

 

今回ビブラート操縦士をご案内したのは、

ビブラートの習得方法を間違えてしまっている人があまりにも多いなとずっと感じていたからです。

 

実際、これまで3000人以上指導してきて、

「なんとなく声は揺らせるけど、曲中で自由自在にビブラートをかけられない、、」

と悩んでいる人たちは、多くの場合”声を揺らすトレーニング”にばかりに一生懸命になってしまってますね。

 

それこそ、「あ〜あ〜あ〜」と音程を繰り返し上下に揺らしてみたり、

お腹を何度も繰り返し手で押して、無理やり声を揺らしてみたり、

あるいは顎をガクガク動かして、声を揺らそうとしてみたり、、

 

いろんな手段で、一生懸命声を揺らそうと頑張ってます。

 

(もちろん、昔の僕もまったく同じでした。)

 

ただこれだと、これから先5年、10年と練習を続けたとしても、

一向に自由なビブラートは手に入らないんです。

 

そもそも、ビブラートで声が揺れるには「喉の柔軟性」が必須です。

喉があらゆる方向に素早く、そして柔らかく自由に動かせる必要があるんですね。

 

ビブラートが上手いシンガーの喉をよーく見てほしいんですけど、

彼らがビブラートをかけているとき、喉が素早くプルプルと揺れているはずです。

 

それは喉の動きが非常に柔らかいからです。

 

でも多くの人の場合は、そもそも喉がガチガチに固まってスムーズに動かなくなってしまってるので

ガチガチの喉の状態で声を揺らそうとしても、声が揺れづらいわけなんです。

 

仮に揺れてくれたとしても、ビブラートのスピードや深さ、タイミングなどを自由にコントロールするのは

ほぼ無理ゲーです。

 

だから喉のを柔らかくしないとダメなわけですね。

 

もちろん、声を揺らす一般的なビブラートの練習方法そのものを否定してるわけじゃないです。

 

ただ、声を揺らすビブラートの練習は「喉の柔軟性」があって初めて活きるんです。

喉が柔らかく動く状態が出来上がってこそ、声を揺らすビブラートの練習が意味を持つんですね。

 

だからこそこれからビブラートの習得を目指すなら、声をやみくもに揺らす前に

喉を根本から柔軟にしていってほしいと思ってます。

 

実際、ビブラート操縦士を受講している人たちにはガッツリ喉を柔らかくする方法を

いろんな角度から教えていきますが、

みんな揃いも揃って声がスルスルと揺れるようになってます。

 

昨日のレッスンでもビブラートが成長してきた生徒さんが

「え!!こんなに楽に声って揺れるんですか!ほとんど無意識に近いですね!やばいですこれ!」

と雄叫び(?)を上げて叫んで喜んでくれてましたが、

 

ある意味それぐらいの衝撃だと思います。

 

初めてミックスを極めたときに

「こんなに楽に高音が出ると思ってませんでした!」と

驚く人が本当に多いんですが、そのビブラート版みたいな感じですね。笑

 

「こんなに楽に声揺れちゃうの!? 」

「こんなに自由にコントロールできるものなの?!」

とおったまげると同時に、

 

「今まで必死こいて声揺らしてたのはなんだったのか。。」

と落ち込むのは皆さんのテンプレの反応でございます。w

 

ぜひ、習得してその感覚を味わってほしいですね。

 

そしていずれそれが当たり前の感覚になりますよ。

 

話を戻しますが、それだけ喉を柔軟にするのは大事なことなんですよ。

 

もちろん喉を柔軟にする、というとちょっと難しそうなイメージもあるかもですが、

そんなことありません。

 

喉を柔らかくする方法には、明確な王道ルートがあります。

 

たとえば特定のパーツが喉の動きを邪魔するのは阻止して、

喉の動きが固まりやすくなってしまう筋肉を柔らかく動くようにトレーニングして、、、

 

そんなふうに喉が柔らかく動く条件を一つずつ揃えていけば、誰でも喉を柔軟にして

ビブラートがかかりやすい土壌を作ることはできるんです。

 

だから安心してビブラートを練習していきましょう。

声がびくとも揺れなかった凡人以下の僕でもできたんだから、

皆さんができない理由がありません。

 

心配しなくて大丈夫です。

 

僕がいつでも後ろについてますから、一緒に頑張っていきましょう。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

【ビブラート操縦士のご案内はこちらから】

ビブラート操縦士