イケてる声だと”勘違い”していました

 

こんにちは、ボイストレーナーの金子です。

 

今日の話は、かなり衝撃的だと思います。

 

同時に知ったらショックを受けてしまうかもしれないので、

心してこれからの文章を読んでほしいです。苦笑

 

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さて、こんなことをここで話すのは、めちゃくちゃ恥ずかしいんですが。。

僕自身、自分の声質が「イケている」とずっと勘違いしていたことがあります。苦笑

 

いや、ボイトレを始めた初期の頃は自分の声がいかに酷いか?

ちゃんと自覚してました。

 

周りからも、「お前の声、志村けんみたいだなw」

「声がよければちょっとはマシなのに。。笑」

 

等々心ないアンチ言動を受けてきたので、ちゃんと客観的に自分の声の酷さは理解していたつもりです。w

 

ただ、ボイトレを始めてから実際に少しずつ声が変わっていって、

それと同時に周りから声のことで馬鹿にされたり批判されることがグッと減っていきました。

 

それどころか少しずつ自分の歌声、ひいては声を褒められることも増えていったんです。

だから僕はどんどん自信をつけていき、「自分の声は治ったんだ!」と思うようになってました。

 

ただ一方でレッスンに通っている中で、唯一先生にだけは声を褒められなかったし、

歌唱に魅力が出たことを評価してくれなかったんですよね。

 

だから先生に、「自分の声って今どんな感じですか?」と、軽い気持ちで聞いてみたんですよ。

 

そしたらその回答が衝撃的で。

 

「声がこもっていて垢抜けないんだよな。

それじゃどんなに歌唱テク磨いても、全部無駄になるよ。w w

声を治さないと。」

 

そんなふうに、ズバッとハッキリ当時の僕の声の状態を

指摘されたんですよね。

 

正直その時はめちゃくちゃ腹が立ちましたよ。

トレーナーとはいえ、そこまでいうことないじゃん!と思ってました。笑

 

でも今になってズバッと本音を言ってくれてよかったな、、と本気で思うし、

めちゃくちゃ先生には感謝してます。

 

というのも、声の良し悪しなんて自分では絶対に気づけないからです。

 

まず、後から分かったことなんですが、

僕の場合は、周りがお世辞を言ってくれていたのが大きかったです。

 

確かにボイトレを始めてから、深みのある歌声は出せるようになったので、

いわゆる鼻声みたいな”変な声”からは抜け出せました。

 

でもその声は、若干ですがクラシック寄りの声楽的な声質になってしまってたんですよね。

ようはポップスやロックを歌うには、大袈裟すぎてわざとらしい声なわけです。

 

でもギリ変な声ではないと。

 

だから誰も「声、変だよね」とは指摘できなかったんですよね。

しかも声楽寄りの声だったり、ミュージカル系の声って「俺うまいだろ」感が半端ないじゃないですか。w

 

だから僕の周りの人たちは余計に「お世辞を言わなきゃ、、」みたいな雰囲気になりがちだったんだなと思います。

 

そしてそして、、何より一番大きいのは、慣れです。

 

自分の声って何度も何度も繰り返し聴いているとだんだん慣れてくるんですよね。

 

これ、心理学の世界では単純接触効果と言われていますが

人間は、何度も繰り返し触れている対象に自然と好意を持つようになる

と言われているんですね。

 

たとえばクラスメートで恋愛関係になったり、職場結婚は珍しくないと思いますが、

それは何度も繰り返し同じ対象(人)と接しているから、というのが大きいです。

 

(まあ当たり前の話ではあるんですが)

 

それと同じように何度も何度も自分の声を聴いていると、だんだん自分の声が

マシに聴こえてきて、もっと酷いと僕のように「自分の声は結構イケてるんじゃないか?」と勘違いし始める人まで

出てきます。汗

 

だからそんな勘違い野郎だった僕を、ズバッと指摘してくれた先生には感謝しかありません。

 

実際、先生の指摘を受けてから、

声質を根本から改善していって、どんどん歌声が魅力的になっていきました。

 

昔、ボイトレチャンネルとは別の個人チャンネルに歌を動画投稿してみたことがあるんですが、

そこでもめちゃくちゃ前向きなコメントをもらうようになっていました。

 

あの時は本当に嬉しかったですね。

 

ネット上でのコメントは良くも悪くも正直な意見が聞けるので、

自分の声に自信を持つことができました。

 

本当にそれもこれも全部先生のおかげですから。僕は運良すぎなのです。

 

だってもし僕があのとき先生から声を指摘されてなかったら、

ずっとクラシック寄りのわざとらしい声で歌い続けるハメになってたのは間違いないです。

 

そして周りは指摘できずに、お世辞を言うからますます自分の歌声に自信を持ち、

余計に誰も指摘できなくなり、自信だけが肥大し、声は治らず、、

 

もう最悪の連鎖です。

 

周りが教えてくれない限り、ずーっと自分だけが自分の声がイケてると勘違いしている。。

 

言ってしまえば勘違いナルシストなわけですよ。

わかりやすく言うと、たとえばオク下に気づけない人っているじゃないですか。

 

極端に言えばあんな感じです。苦笑

 

「俺、男の曲より女の曲の方が歌いやすいんだよね〜!(ドヤ)」

と本気で言っている人、一人は見たことあるかもしれないですけど、

 

そんな勘違い人間になってたわけです。

もちろん、彼らが根っから悪いわけじゃないですけど、

一般的にはちょっと痛いですよね。汗

 

だから僕は自分の声がダサいことを客観的に気付ける機会に恵まれて、本当に運が良かったです。

 

ただ、僕みたいに運がいい人ばかりじゃありません。

周りを見渡してみると、昔の僕みたいに自分の声質を勘違いして評価している人たちは沢山います。

 

オク下に気づかない人みたいに、ずーっと自分の声は結構イケてると勘違いしているのです。

すると「俺はあとは高音だけだああ!高音さえ出れば完璧になるぞ!」と言って、

高音だけを練習してしまうんですよね。。

 

で、それに本人だけが気づけないと。

 

僕の生徒さんに、歌い手Youtuberとして活動しているシンガーさんがいるんですが、

彼もその一人でしたね。

 

元々はずっと身内だったり、友達には褒められていて、

自分の声質に自信があったみたいです。

 

ただ、いざYoutubeに動画を投稿してボロクソ言われたみたいで。汗

初めてそこで自分の声の酷さに気づいたみたいなんですよね。

 

だから僕のスタジオに来てくれたのですが、そこで僕が声質を変えるレッスンを

させていただいたんですね。

 

そしたらあっという間に、歌声が華やかになったんですよ。

本当に歌声の整形っていうフレーズがぴったりで、

そのレベルで激変しましたね。w

 

今では、動画の再生数も爆伸びして、

元々は数十人しかいなかった登録者も、10万人近くになる勢いです。

 

もちろんまだまだこれからだとは思いますが、それでもめちゃくちゃ凄いことです。

 

こんなふうに自分の歌声のこと、とりわけ声質は聞き慣れすぎていて勘違いしてしまうものなんですよ。

だから、僕や僕の生徒さんみたいに自分の声質と今一度向き合ってほしいと思います。

 

本当に今の声で満足なのか?

本当に歌唱力さえ上がれば、今のままの声質で魅力的な歌声になるのか?

 

よく考えてみてください。

 

僕らは多くの人を魅了できる「魅力的な歌声」を目指しているはずです。

高音出るね!

声量すごいね!

と個別の歌唱テクニックを褒められたいわけじゃないはずです。

 

だったら、歌声の第一印象を激変させる声質を磨くべきです。

そしたら全部の評価がひっくり返りますから。

 

声質、魅力的にしていきましょうね。

それでは、ありがとうございました。

 

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