歌と才能の関係。本音を話します。
こんばんは、ボイストレーナーの金子です。
最近ネットサーフィンしていて、改めて思ったんですが、
「歌は才能だ」と思っている人は多いみたいです。
「話し声が低いから頑張っても高音は出せない」
「声質が悪いから努力しても無駄」
「歳がいっているから、今から練習しても遅い」
やっぱり、多くの人が自分の才能のことを気にして
萎縮してしまっているように思いますね。
(もちろん、僕もその一人でしたが。)
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でも結論、歌が上手くなるのに才能は必要ないんですよね。
元々、僕もカラオケに行っても一曲も歌えるところがない
レベルからのスタートだったんですが、
その頃から比べればかなり歌唱力が上がりました。
もちろん、僕だけじゃないです。
僕の生徒さんもみんなみるみる歌が上手くなっています。
たとえば、今日レッスンした生徒さんに関しては、
元々は裏声でしか歌えないタイプの方でした。
彼、X JAPANのToshIさんみたいな鋭くて尖った高音が
大好きなんですけどね。
僕のところに来てくれた頃は、全ての音域を裏声で歌うことになってしまっていたの
高音でヘロヘロした弱々しい声になってしまってたんです。
僕の元に来る前がこんな感じですね。
● 参考音源:生徒さんの昔の歌声
でも、今ではこんな感じで歌えるようになってきてます。
● 参考音源:生徒さんの今の歌声
僕のところに来てくれたときから、
「とにかく、鋭いキンキンした声質がほしいです!」
ちょっと珍しいオーダーの彼だったのですが。
今では彼のお好みの、ちょっとつんざくような
鋭い声質になってきたので、めちゃくちゃ喜んでくれています。笑
もちろん、これからやるべきことが盛りだくさんで、
これからボイトレ継続していけば、もっともっと歌は上手くなりますね。
僕も、彼のこれからの成長がすごく楽しみです。
こんなふうに、正しくボイトレをしていけば
誰でも歌は上手くなるんですね。
自分の声には何が足りないのか?
それをちゃんとロジカルに分析して、やるべきことをハッキリさせれば誰でもいけます。
高音に必要な喉の筋肉を鍛えれば、高音は出るし、
身体全身を使えるようになれば、地声感も出ます。
あるいは呼吸を学べば、何曲でも歌い続けられる圧倒的なスタミナも手に入ります。
一番の才能だとも言われている、元々の”声質”だって
喉のポジションやパーツを操れるようになれば、普通に変えられますからね。
誰でも理想の声質で歌えるわけです。
声質が変われば、一気に歌声は魅力的になりますからね。
プロと素人の差は声質と言われているくらいなので、
これが変えられれば、もはや敵なしです。
で、ですね。
声質まで変えられるとなると、もはや才能ってなんだろう?って話になるんですよ。
いろいろと考えてみて、
強いてあげるなら、”努力できること”なのかな?と思います。
言い換えると、“謙虚に学び続ける姿勢”とも言えるかもしれません。
たとえば、僕の尊敬しているめちゃくちゃ歌が上手い人がいるんですが。
どれくらい上手いのか?というと、
某有名プロダクションの公開オーディションで4回グランプリを受賞して、
全て蹴っているくらい上手いです。笑
(もう冷やかし認定されていて、どこを受けても受からないみたいですが。w)
まあその彼の姿勢は疑問ですが、それは置いておいて。
彼、すごい謙虚なんですよ。
それだけ歌が上手いわけだから、もう普通に
歌の練習だけの〜んびりとやっていても、全然問題ないと思うじゃないですか。
だから僕も、
「もう、発声練習はボチボチにしてもいいんじゃないですか?」
と、彼に会うとよく冗談で言うんです。
でも、「いや、まだまだだよ。上には上がいるからね」と彼。
一般的には、十分上手いレベルなのに、
今でもめちゃくちゃ学んで、実践してを繰り返しているんですね。
この前なんて、かなりマニアックな発声解剖学の勉強会
に行ってきたんですけど、彼、なんとその会場にいましたからね。w
ちなみにこのセミナー、一般的にはかなり高額な勉強会です。
(1回8万円します)
トレーナーでもプロでもないのに、そこまでする彼の基準値の高さ。
他にも、その勉強会には彼みたいに普通の素人さんがゴロゴロ
参加していましたね。
そしてその人たちもみんな揃いも揃って、鬼みたいに歌上手いわけです。。
みんな基準値高いな、、と。
こうやって学びに真剣な人ってカッコ良いな、と思いますね。
めちゃくちゃ魅力的で、ホントに憧れます。
やっぱり、いるところには沢山いるんですよね。
元々歌が苦手だったけれど、努力を重ねてプロレベルになれた人たちが。
で、そんな人たちを見ていると、結局のところ
元々のセンスに恵まれなかったけれど、歌唱力を劇的に上げられている人たちは
謙虚に学び続けるシンガーなんだなと、思い知らされるんですね。
今の自分に足りない知識を一つ一つ補っていく。
そして、それを自分の喉で実践していく。
そんな学びと実践を繰り返している人は、当たり前に上手くなっている印象ですね。
一方で、歌が苦手だったときの自分を振り返ると、
恐ろしく基準値が低かったんですよね。汗
いろんなボイトレ動画を漁っては、
上手くならなくて、しまいにはそのボイストレーナーたちにケチをつけてましたもん。w
「いやさ!お前は元の声がめちゃくちゃ高いから高音出るけど!
こっちはそうじゃないんだよね!」
そんなことをスマホに向かって、叫んでいたのを思い出しますね。
今思うとバカじゃないか?と思います。w
無料でノウハウ提供してくれているんだから、効果はさておき、
まずはありがたいと思え!って話ですよね。笑
嫌なら、さっさとレッスン行けと。
まあ、そんな基準値の低さだったからこそ、歌が苦手だったんだなあ、
振り返ると思うんです。
よく考えたら、元々のセンスに恵まれなかった僕や彼みたいな人間は
彼らほど、とは言わずとも、
ある程度の基準値の高さがないと
少なくとも「上手い!」と言われるレベルにはなかなか辿り着けないわけです。
もちろん、めちゃくちゃセンスある人はいいんですけどね。
たまに、素人なのに元からめちゃくちゃ歌上手い人っているじゃないですか。
高音も死ぬほど伸びるし、声量もあって、声質も魅力的。みたいな。
ああいうセンスの塊みたいな人たちは、そこまで努力はいらないと思っています。
でも僕らはそういったセンスのある人たちと違って、
元々の喉に大きなハンデを負っています。
高音に必要な筋肉は足りないし、
声量に必要なパーツは機能しないし、
スタミナに必須な呼吸筋も足りないし、
歌に必要な身体の柔軟性もないし、、
ナイナイ尽くしなわけです。
だからこそ、才能ゼロから下剋上するには、
ある程度の努力は必要かなと思っています。
だからこそ僕としても、調子に乗ったりしないで(乗れるレベルじゃない)
謙虚に学び続けたいと思います。
話がそれましたが、きちんと学び続ける人にとっては
才能なんて誤差みたいなものです。
年齢も、今までの歌唱経験も、センスも関係ないです。
才能を気にするくらいなら、一緒にガンガン学んでいきましょう。
絶対に上手くなれますよ。
それでは、ありがとうございました。
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