2種類のガナリ発声とは?【音源あり】

 

こんにちは。ボイストレーナーの金子です。

今回、がなり発声について触れていきたいと思います。

 

がなり発声がロックだけでなくポップスでも当たり前に使われるようになった今、

中上級者を目指す上では必須の歌唱スキルが、がなり発声です。

 

今は本当にがなりを使うアーティストが増えましたよね。

がなり発声とは何なのか?まずは一流アーティストの声を聴いてみてください。

 

※動画の再生ボタンを押してください。

(がなり発声の箇所がいきなり開きます)

 

・優里さん

 

・ワンオク Takaさん

 

こんなふうに、がなりを使っているアーティストは圧倒的に力強く、そして漢らしい声で歌うことができているわけですね。

次にこの音源を聞いてみてください。

 

音源①:クリーントーン(普通の歌声)

 

音源②:ガナリ発声

 

がなりではない、普通の歌声をクリーントーン発声と呼んだりしますが、

聴いてもらって分かる通り、ガナリ発声は普通の歌声に比べて一気に歌声に力強さが宿り、

迫力ある歌声になります。

 

ガナリ発声を習得している人たちを見ていると分かると思うんですけど、

みんな高音になってもエグいほど地声感太さを残せるし、

それは爆発的な声量を生み出します。

 

昨日レッスンした僕の生徒さんも言ってましたね。

「カラオケでがなりを使うと声量が出過ぎて毎回、友達にドン引きされて驚かれます笑」

 

まあそうでしょうね。。がなり発声は他の歌唱スキルとは次元が違いすぎます。w

 

ベルティング×がなり発声

 

一般的に、ベルティング発声を習得すれば圧倒的な地声感のある高音が出るとされています。

これには僕も同意です。だからベルティングを習得したい人には全力で教えています。

 

ただ、ハイレベルな基準で考えた時にはちょっと話が変わってきます。

 

ベルティング発声で限界まで張り上げても、A4~C5以上はどうしても若干の裏声感は残ってしまうんですよ。

特にロックテイストな力強い高音を出したい時には尚更ですね。若干の物足りなさを感じる人も多いです。

 

だから高みを目指すなら、ベルティング×がなり発声。この組み合わせで徹底的に裏声感を潰すのが大事になってきます。

 

がなり格差

話を戻しますが、一流のプロシンガーがガナリ発声を当たり前のように使っている中で、

がなれるシンガーと、がなれないシンガーの歌唱格差はどんどん開く一方です。

 

もちろん、それを多くの人は分かっています。

ガナリは間違いなく昨今のトレンド技法。それはみんな分かっている。

 

だからこそ、みんな一生懸命にがなり発声の練習をするわけですね。

でも一方でほとんどの人が、がなりの「が」の字も掴めずに終わってしまってます。

 

結果、ベルティング発声ができる上級者でさえも、あと一歩のところでガナリ発声まで完成させることができないんです。

 

これ、見ていると本当にもったいないと思ってます。

だからこそ、今回ガナリについて徹底的に解説しようと決めたんですね。

 

2種類のガナリ発声

 

まずガナリ発声を習得する上で、絶対に理解してほしいのが、

この2種類のガナリ発声です。

 

これ、あまり一般には知られていないんですが

実はガナリ発声には大きく分けて2種類あります。

 

一つ目が、喉ベース系のガナリ発声。

2つ目が、地声ブースト系のガナリ発声です。

 

① 喉ベース系ガナリ発声


【喉ベース系がなり(仮声帯をメインで使う)】

※ニャンちゅうみたいですね笑

 

これは、有名Youtuberのヒカキンさんが動画冒頭の挨拶「ハローブンブンYoutube」の「ハローブンブン」で使っている

ガナリですね。


正確には喉ベースと言われるボイパの技術の原型で、これはこれで一つのガナリです。

 

が、、、、これだと

プロ歌手が使うような地声の延長に叫んだような“自然なガナリ”にならないんですよね。

 

この①タイプは

どちらかといえばわざとらしくて、歌唱に自然に溶け込ませるのは難しいのが問題点です。

 

② 地声ブースト系ガナリ発声

【地声ブースト系(声帯の鳴りがメイン、仮声帯サブ)】

 

①の問題点を解決するのが、②地声ブースト系ガナリです。

この②のガナリは、とにかく自然な事が一番のメリットです。

 

正直、一流のプロ歌手が使っているガナリはほとんどがこの②タイプで、

ベルティング発声に一捻り加える事で発声するので、めちゃくちゃ自然なんですよ。

 

地声でガッツリ叫んだら思わずガナってしまった、、感を演出できるというわけです。笑

 

だからこそ、当然僕はこの②タイプのガナリ発声を先生に教えてもらいましたし、

僕の生徒達にもこれを教えてます。

 

やっぱり、地声ブースト系ができるシンガーは、歌唱力がエグいです。。

 

ベルティングだけでは演出できない、圧倒的な地声感に声の太さ、声量、、

どれをとっても圧倒的なんですよね。

 

しかもここからがすごいんですが、ガナリ発声を習得すると、なんとクリーントーン発声(ガナリ以外の普通の発声)

のクオリティも上がるんですよ。

 

地声ブースト系で使う喉の筋肉の使い方や、パーツは構造的にクリーントーン発声でもガッツリ活かされるので

普通の発声の声量も爆発的に上がります。

 

だからガナリ発声は、ガナリが必要じゃないシンガーでも

習得しているシンガーはめっちゃ歌が上手いです。

 

実際、僕が教えている人でもガナリ発声を直接使いたくない人はたくさんいるんですが、

それでもガナリを練習していて、めちゃくちゃに歌唱力が上げてます。

 

まず普通じゃ考えられない声の張り、声量で多くの人を魅了してますね。

 

僕も自分で教えておいて、彼らの歌声を聴くと

あまりの歌声の迫力に開いた口が塞がらないです。w

 

だから、基本的に歌唱力アップを目指す全ての人がガナリ発声(特に②タイプ)は習得しておくべきですね。

 

とはいえ、「その習得ができないから困ってんだろうが!」という声が聞こえてきそうですが、

それは安心してください。

 

ガナリ発声の習得は、完全に「知識ゲー」だからです。

ガナリ発声に必要な喉の筋肉やパーツの使い方などはすでに解明されてます。

 

あとはそれを知識として学んで、そのまま淡々と実践していけば

才能やセンスがなくても習得はお茶の子さいさいです。

 

知っている人はスルスル習得していくし、知らない人は永遠に辿り着けていない、

それがガナリ発声習得の実体なんです。

 

今回、そんながなり発声を体系的に学ぶための専門講座をご用意しました。

これまでの僕のがなり研究の成果を全て詰め込んだがなり発声の集大成講座です。

 

冗談抜きで、田舎に一軒家が立つレベルのお金を投資して得た情報を全部惜しみなく出します。

(自分でも頭おかしんじゃないかと思います。笑)

 

講座のご案内は明後日、3日後の夜21時を予定しています。

楽しみにしていてくださいね。

 

それでは、ありがとうございました。