“声量”と”音量”の決定的な違い

 

皆さんこんばんは。ボイストレーナーの金子です。

 

昨日、フォルマントの”ルール”について話しました。

フォルマント発声の習得には、決まりきったルールがあるので

 

嬉しいコメントを多数もらいました。

 

「才能のない僕でも習得できそうです!」

「フォルマントをもっと深く学んでいきたいです!」

 

そんなコメントでLINEが溢れていたので、話した良かったと思いましたね。^^

ありがとうございます。

 

もうすでにほとんどの方が参加してくれたわけですが、

参加した方も、まだ迷っているよと言う方も、

学びがあるので案内を何度も読んでおいてくださいね。

 

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さて。

 

今日のテーマは

“音量と声量の違い”

 

これです。

 

これを知らないばかりに、5年経っても10年経っても歌が下手なまま

で悩んでいる人たちがめちゃくちゃ多いので、ここでガッツリ話そうと思います。

 

さっそく結論から言いますが、

音量は声の大きさ、デカさ、ボリュームです。

声量は声の“響き”です。

 

前者の声量は上げれば上げるほど、「うるさいな!」と感じられるのに対して、

後者はの響きは高めれば高めるほど、「よく通る声だな」と感じられます。

 

前者が騒音になり得るのに対して、後者は

聴き手には魅力たっぷりに映ります。

 

こんなふうに音量と声量、似ているようで全く違うんですが、

多くの人がこれを本当の意味で理解してません。

 

だからこそ、多くの人は、この音量を上げることに一生懸命になってしまいます。

その結果として、聴き手からは「うるさ!」と思われる、ジャイアンリサイタル状態になっています。

 

カラオケで自信たっぷりにデカい声で歌っていて、上手いと思っているのは本人だけです。

そして、さらに深刻なのはそのことに本人が気づいてないことです。

 

もう一度言いますが、本人は決して気づけないんです。

 

ジャイアンの歌声を聴いて、周りが「じょ、上手だね。。苦笑」と言うのと同じで、

声がデカい自信満々のシンガーを、誰も指摘することはしません。w

 

だからこそ、本人だけが素晴らしい声量を誇るシンガーだと思い込んでいて、

本当の意味での”声量”を手に入れようと思うことすらないままに、5年10年と時が経過していくわけです。

 

いやー、、怖いですよね。

 

僕は、いつも自分にも言い聞かせているんですが、ボイトレにおいては

「つもり」が一番怖いんですよ。

 

できている「つもり」。

知っている「つもり」。

 

つもりつもりつもり、、、

 

自分だけは大丈夫だろう。

 

そんな思い込みが、”つもり”を生み出し、

知らず知らずのうちに、歌下手への道を転げて落ちていくんですね。

 

一方で、怨霊ではなく「声量」。

 

つまり声の響きを追い求めて練習をしている人たちは、

みんな圧倒的によく響く素晴らしい歌声を手にしています。

 

実際、僕がフォルマントを教えた人たちも

どこまでも響く伸びやかな歌声で、多くの聴き手を魅了してます。

 

路上ライブをやれば、その声量に圧倒されて人がワラワラと集まってくるほどです。

 

魅力的な歌声を手に入れた彼らをみていると、

改めて声量を極めることは重要だなと思い知らされましたね。

 

「デカい声は、どこまで強化したところでデカい声。

響く声を手に入れないことには、魅力的な歌声は手に入らないよ」

 

僕の先生がこんなことを言ってましたが、本当にその通りだなと思います。

 

だからこそ、声の響きを手に入れるためにフォルマント発声の習得に特化して

いる人たちは本当に強いですね。

 

僕もそうですし、僕が教えた人たちみんな上手くいってます。

ぜひ、僕らは音量に囚われる事なく、フォルマント発声を習得して発声力を高めていきましょう。

 

それでは、ありがとうございました。

 

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