こんにちは、ボイストレーナーの金子です。
今回、ベルティングの専門講座に興味を持っていただきありがとうございます。
今回のテーマは、「ベルティングを身につけて地声感溢れる高音を身につける」ことです。
「何をやっても地声感のある高音が身につかないです。。」と悩んでいる人たちが多いので、
開講することにしました。
さて、それに関することで最初に伝えておきたい重要なことがあります。
それは
“ミックスボイスを身につけても地声感のある高音は手に入らない”
という事実です。
これを聞いて、
「そんなわけないだろ!」と思う人もいるかもですが、
これは紛れもない事実です。
僕自身、これまでに4000人以上を指導してきましたが、
ミックスボイスを完璧にマスターしている人たちでさえも、ヘロヘロした裏声っぽい高音で
悩んでいるのをこの目で見てきました。
確かに彼らは音域で悩むことはないんです。
低音〜高音まで繋がった声で、スムーズに歌えるので
喉の負担も最小限に綺麗に楽曲を歌い上げることができます。
でも肝心の地声感が出ない。裏声に毛の生えたような高音になってしまってるんです。
高音が裏声っぽいと、倍音がないから高音も細く、
となると声量も出ないから、バンドの楽器なんかには簡単に埋もれます。
せっかく高音が出るのに、自分の歌声が聞こえない、、なんて事態にもなって
自信を失ってしまうシンガーが続出してるんですよ。
じゃあなぜこんなことが起きてしまうのか?というと、
そもそもミックスは地声感のある高音を出すためのテクニックではないからです。
これまでも触れてきたようにミックスは低音の地声と高音の裏声を
スムーズにつなぐ歌唱スキルです。
ということは、ミックスボイスの高音は裏声なんですね。(当たり前ですが)
だからミックスで歌ったとしても、G4を超えるような高音域は
ほとんど裏声に近いような声色になるわけですね。
だからミックスのクオリティを上げようと、
ミックスを強化して地声っぽくしようとしている人たちは、
結局は裏声感の強い高音とおさらばすることができないで悩み続けているんです。
一方でベルティングを習得している人たちの高音は明らかにミックスとは違う
地声っぽい張りがあります。
地声感がある高音は倍音が豊かで、遠くまでよく響く声量にも恵まれますし、
当然楽器に埋もれないパワフルな高音で歌えます。
爆発的な高音で歌う彼らの歌声は実際に聴くと、めちゃくちゃ感動しますよ。
たとえば僕の生徒の一人が、ベルティングを身につけてこんな感じになってます。
【参考音源:生徒のベルティング歌唱】
このレベルですから
もちろん、カラオケで歌えばライバルなんていないのと同じになります。w
(ベルティングを使いこなせる素人なんてほとんどいないので)
控えめに言ってもベルティングは最強のスキルですね。
実際、高音域をバンバン扱う最近のアーティストは
呼吸レベルでベルティングを繰り出してます。
優里さん、髭男の藤原さん、ミセスの大森さん、ワンオクのTakaさん、Vaundyさん
ラルクのhydeさん、遠藤正明さん、T.Mの西川貴教さん、などなど、、
正直ここでは書ききれないですが、ほぼ全員と言っていいほど全てのアーティストがベルティングを使いこなしてるんですね。
それもそのはずです。
ミックスとは違って、ベルティングは発声の構造上地声のまま高音を当てにいけるスキルだからです。
当たり前の話なんですが、
地声よりも地声っぽい声ってないじゃないですか。
だから地声で高音を当てられるベルティングが、地声感において優れているのは当たり前なんです。
地声で高音出すなんて常識的に考えて無理だろ…?と考えていた僕にとって、
これを知れたのは大きかったですね。
もしミックスの練習を続けていたら、今頃ヘナヘナの高音で歌うハメになってました。苦笑
もちろん、ミックスを否定しているわけじゃないですよ。
ミックスで出した高音にはそれ特有の美しさがあるし、それもそれで歌声の手札として活躍してくれます。
ただ、こと高音の地声感という一点においてはベルティングに軍配が上がるってことです。
だからこそ地声感溢れる爆発的な高音を身につけたいなら
ベルティングを習得する必要があるんですね。
いきなりベルティングと言われても、難しいイメージがあるかもですが、
実はそんなことありません。
ベルティング習得の鉄板のルートがあります。
具体的には、身体全身で歌えるようにしていく方法ですね。
ベルティングはそれ相応のエネルギーが必要なので、
喉だけの力に頼っていてもかなり厳しいです。
多くの人が、喉だけの力で地声感を出そうとして、
いろんなことをやってますが、撃沈してます。
一方で、身体全身の莫大なエネルギーを喉に運ぶことさえできれば、
ベルティングなんて朝飯前です。
もちろん、「その身体全身で歌うってのが難しいんじゃん!」
と思うかもですが、
身体全身で歌えるようになるためのトレーニング方法を
シンプルな形に体系化して誰でも実践できるようにしました。
最近は僕が教えたトレーナーさんたちもレッスンで使ってくれているみたいで、
「やっぱこの方法が鉄板ですよね」と言ってくれていることから、
鉄板ルートと僕らは呼んでます。笑
話を戻しますが、そんなわけで鉄板ルートを歩いていくだけで、普通にベルティングが身につきます。
全員で同じ道を同じように歩けば、当然、同じゴールに辿り着くからです。
当たり前の話です。
というと胡散臭く感じるかもですが、実際僕が教えた人たちって
みんな面白いくらいスルスルとベルティングが身についていくんですけど、
それはこの鉄板ルートをただまっすぐに歩いているからです。
だから才能がなくたって、素の話し声が低くたって
関係なくベルティングを習得していけます。
安心してほしいと思います。
ということで、そんなベルティングに特化した専門講座は明後日の夜21時から募集します。
ぜひ楽しみにしていてくださいね。
それでは、ありがとうございました。